僕も昔(6年くらい前)にバックパッカーで海外を回ったことがあるんですが、その時のことを鮮明に思い出すことができた2日間だった。
まず、流暢なイングランド英語を話す彼の名前は「アントワン」
『日本人に馴染みが深い発音は「アントニー」だ』と彼は教えてくれた。
そんな彼はフランス人で、彼が暮らす山沿いの街でインテリアデザインの仕事をしていたのだという、だがその会社は倒産してしまい、その後、路頭に迷った彼は2年間かけてヨーロッパ中を旅したんだと言う。
出会い
そんな彼、アントニーと僕が出会ったのは福岡県の古びた自転車倉庫を改装したコーヒーショップでのことだった。
僕が33歳、彼が31歳。
2016年9月21日のことだ。
僕も初めて行った場所で、プログラマー仲間がよく使っている場所なんだそう。
お店の名前は「間の間」というそうだが、店の看板もなければ、店内にその店名を指し示すものも何もないので、コーヒーを淹れてくれるヒッピーお兄さんに聞かない限りは店の名前を知ることもできない。
その店内でプログラム作業(僕はワードプレスで記事執筆)をすること数時間…。
唐突に彼は入ってきた。
「Can I help you?」
英語ができない日本人にとっても、とても優しい言葉だった。
190cmを優に超えるであろう長身と、北欧人にしてはスマートな体型。そして、その甘いマスクは一瞬ゲイを思わせるような風貌であった。
そして、彼が二言目に発した言葉が「I need your help,I lost sleep spot,Tonight.」だった。
日本人は疑いから入る
なるほど、泊まる場所を探しているのか…。
っておい!そんなに簡単にうちに泊めてたまるか!と僕は思った。
その時一緒に仕事をしていたパートナーであるプログラマーの彼も日本人として当然の反応を教えてくれた。
『いや、俺はゲイが恐い。車になら寝かせてもいいけど』
そりゃそうだ。
出会ってからものの2〜3分、二つ返事でOK!と返事ができる人間には悪い奴しかいないように感じる。し、アントニーとしても、そんなにスピーディーに事が決まれば疑いをかけるであろう(笑)
僕の心の声「まぁ、それもそうか…。日本人として、当然の反応だよな」
が、いや、ちょっと待てよ…と。
かれこれ5年以上も海外に出ていない僕にとって、そして、今もマルタ島留学を目指している僕にとって、これ以上ない機会ではないのか??と発想の転換が来た。
そして、20分ほど彼が悪い奴ではないか?と吟味した後で、「OK, Comming my home.」と固く握手をしたのであった。
僕の海外経験から見た英語力
正直、僕は海外経験で言うと、並の日本人よりはしていると思う。が、バックパッカーとして、徒歩でインドネシアを横断したにも関わらず、日常会話もままならない程度の拙い英語力なのだ。。。
それでも、東南アジア程度であれば、お互いが片言の英語なので、HEARTトゥーHEARTな会話(会話とまで言える代物でもないが…)ができる。
しかし、そんなのはあくまで東南アジアレベル。
- 朝起きて
- 飯食って
- トイレに行って
- 散歩して
- 泊まるところを探して
- 晩飯食って
- シャワーを浴びて
- 寝る
こんなことしか毎日やっていないのだから、そりゃあ英語なんかできなくても世界を周れるわけだ。
飲みの場ではよく話すが、考えてみてほしい。
日本人同士の飲みの席でも、何か目的がない限りは大した話はしていない(笑)
たわいもないことで笑い、下ネタを言い合ったり…その程度である。
一見して解る利口そうな顔立ちのアントニー。その流暢で気品のあるイングランド英語は僕にとって、凄まじく刺激的であった。
外国人はテンプルがお好き
総量50kgはありそうなアントニーのバックパックを置くために、まずは我が家を目指すことにした。
その行きしなで節田神社を通ったのだが、外国人にとって安定の「Big temple!!」である。
さて、そろそろここでアントニーの顔写真を披露しよう。
この笑えるくらい男前すぎるところが彼のチャームポイントである(笑)
なかなかこんなに男前な外国人と出くわすこともない。
日本人女性なら、大概落とせそうだ(笑)